akiraの男旅〜ナンパのすゝめ〜

男の成功はナンパと共にあり。旅とナンパとビジネスのハイブリッドブログです。出張・旅先におけるナンパの記録とビジネス・社会生活に応用できるナンパのススメ(男旅ブログ改名復刻)

香港旅⑤ 一人旅の気楽な過ごし方〜映画館に入ってみる〜

香港で有名な風俗マンションをぐるっと偵察しただけで後にした私。

時刻は17時。

今日の予定は特になし。明日の予定も特になし。

一切の予定がない旅というのは本当に気楽です。

おまけに、ビクトリアピークやスターフェリーをはじめとする有名どころの観光地は一度訪れているから、行けないとなってもさほど残念な気持ちにもならない。

リピーターとしての海外旅行はこうした気楽さも醍醐味です。

「マストスポット!」みたいな形でガイドブックに紹介されている場所は、確かにハズレを引くことはあまりないのですが、そのために時間や費用をかけなければならず、どうしても1日のスケジュールが圧迫されてしまいます。

その上、旅行の定番スポットは地理的にも密集していることは少なく、すべて回ろうとするとかなり駆け足なスケジュールになってしまい、時間も体力も消耗してしまうケースが多いのですが、2回目以降だと自分の好きな場所だけ行けばいい、という感覚で回れるので非常に気分にゆとりができます。

そんなところで、どうしたものか考えながらランガムプレイスに戻ってきたところで目に止まったのが映画館。

 そういえば香港といえば世界的に有名な映画の街でもあります。ハリウッドやボリウッドに引けをとらない映画文化が盛んな地であるはずが、ガイドブック等でもあまりフィーチャーされていないのですっかり見落としていました。
シンガポールに滞在中も、あの時はなんでも現地の文化に触れて色々なことを吸収することが目的の研修中だからという背景があったものの、映画館で映画を観てみるというのはなかなか楽しかった思い出があります。

というわけで、香港で香港映画を観ることにチャレンジしてみることにしました。

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チケットは自動券売機もあったのですが、窓口で購入。

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選んだのはこちらの「HIDDEN MAN」なる映画で、22:10の回のチケットを購入。
値段は$105なので約1,500円くらい。
後で気がついたのだが、香港の映画館は作品や上映会によって価格が異なるという日本との違いがあった。

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 上映まで3時間近く間があったので、この後「夜総会」なる業態に実施調査に行ったのですが、時系列順に纏めると映画の記事が入り乱れるので次のエントリーに回します( ´_ゝ`)

で、映画の感想はというと、つ、つまらん。。。
というか、作品選びを失敗した。

ちなみに、シンガポールでもそうだったのですが香港映画を観ると中国語、英語の二か国語で同時に字幕が出ます。
私は中国語は全くできず、広東語と北京語の区別もつかないレベルですが、日本人の多くの方がそうであるように、漢字をみれば何となくどんなことが書いてあるかは理解できます。
そこに英語字幕+映像の補助が加われば、大筋のストーリーくらいは理解できるというわけですね。

というわけで、香港で映画館に入ってみる、というチャレンジ自体の難易度はそこまで高くありません。
ただ、やはりストーリーが単純なものをチョイスすれば良かった、、、という後悔がこの日は立ちました。

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 館内。暗いのでブレブレ。
シートは日本よりも快適で、肘掛けが広い!
そして香港人はとってもお行儀が良いので、映画の最中に携帯を光らせたり大声で話す人などいません。
シンガポールで映画を観た時は笑うところは声出して笑う、みたいな鑑賞スタイルだったのですが、香港ではあんまりクスリとする人が居ません。日本人の鑑賞スタイルとだいぶ似ていると感じました。

ただ、「HIDDEN MAN」はどうやら歴史モノ+英雄譚(復讐劇)といったシナリオだったらしく、話が大きく動くまでの筋書きが非常に難解で細部が全く見えて来ず、コンディション的にも一戦交えた後だったので眠たく。。。
おまけに、1940年代、日中戦争下という舞台で敵役が日本人なので劇場に一人居合わせたジャパニーズにとっては重苦しい話が続きます。

というわけで、ギブアップヽ(^0^)ノ

予告編で流れていた「L STORM」という作品の方が面白そうだったので、こちらにすれば良かったとの思いが拭いきれずに、翌日また足を運ぶことにしました。


というわけで、時系列が乱れてしまうのですが、翌日の午前中にリベンジということで再度鑑賞。
この香港旅行の中で都合二度、映画館に足を運んだことになります。

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今度は最後まで楽しく鑑賞。

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こちらの作品は現代の香港を舞台にした、警察の対マフィア対策課のボスが謀略で汚職刑事として追われながらも事件の真相を究明して無実を晴らすという至極わかりやすい王道の香港映画のプロットなので、何のストレスもなく観れました。

ちなみに料金は89$だったので、昨日のレイトショー的な時間よりも価格が安い!
平日の昼間ということもあって劇場は人もまばらでしたが、楽しいひと時でした。



と、男旅を真剣に啓蒙したい私としては、「男の旅行=買春ツアー」とすぐに決めつけてかかられる今の日本の風潮を変えて行きたいという思いがあるので、今回のエントリーは真面目なエントリーです。
こうした文化に触れることも旅の大切な要素であると考えているからです。

というわけで、以下真面目な香港で映画館に行って観た感想。

先ずは映画の内容について。

香港の人たちにとって、香港の街中で銃撃戦が繰り広げられることがどれだけリアリティを持って感じられるかどうかはわからない。
しかし香港マフィアなる存在が、日本ヤクザのように裏社会に現存しているという認識はおそらくあるのであろう。故にフィクションの中に登場させる敵役として、スッと入り込める。こうした存在が「ある」というのは、社会道徳的にはもちろん褒められたものではないのだけれど、フィクションを作る人からしたらありがたい存在だろうなぁと想像してみる。

ハリウッド映画で銃を振り回す人が出てきても何も不思議に感じないのはアメリカが銃社会で、そこらに銃が普通に存在しているから映画の中で派手な銃撃戦が起きても作品のリアリティを落としはしない。

これが日本ではどうだろう?邦画のアクション映画に良いものが生まれないのは、こうした背景があるから難しいのだと想像してみる。例えば「アイアムアヒーロー」は最近の邦画アクション映画の中ではかなり頑張った映画だと感じていて、そこには原作漫画の時から「主人公が銃を手にしている」というアクション映画において主人公を主人公たらしめる要素が至極丁寧に描かれたからこそ、日本の街中で銃をブッ放すシーンが違和感なく、リアリティを損ねることなく挿入することができたわけだが、こうした描写なく日本のショッピンセンターでゾンビ相手に立て籠もる人々がどこからともなく銃を持ち出してきたら「オイオイどうなってんだよこのクソ映画は」という突っ込みが心の中にたちまち溢れかえってしまう。 

そう考えてみると、銃がそこらに転がっていても不思議ではない、という時点でアメリカはアクション映画のストーリーを作るのに当たってはじめから多大なアドバンテージを持っているのである。

ただ、香港マフィアというものは確かに存在しているのかもしれないがこと現代においてはそこまで銃犯罪が身近なわけではないだろうというのももちろん感じる。
「L STORM」では終盤のシークエンスでマフィアが自動小銃を振り回していたが、こんな事件が実際に起きていたら香港旅行なんて気軽に行けない。大問題である。

にも関わらず、こうした香港映画が撮られ続けているのはおそらく「絶える事無くそれが香港映画を面白くするためのフレーバーとして使われ続けてきた」歴史に支えられてのことだと思う。
つまりは、香港映画において香港マフィアが街中で銃撃戦することに対して違和感を感じたり突っ込み入れたりリアリティ云々を語るなんて野暮だよね、と思うくらい人々の「常識」になっているからだと思われる。

実は日本でもこの土台はあったはずで、1970~80年代くらいまでは「あぶない刑事」やら「太陽に吠えろ」やら、日本で激しい銃撃戦を繰り広げるフィクションが豊富に作られていたのである。それが20年くらい、特撮や大掛かりなセットを使ったアクションムービーのヒット作が生まれなかったらもう取り返しがつかなくなってしまった。これは日本の創作会における大打撃だと考えていて、この結果日本のアクションものは殆どコミック原作か、ヤクザ系でも「アウトレイジ」のような作品に限られてしまってあとは地下に潜って行ってしまった。Vシネマやなんかにその文化は受け継がれているものの、メジャーカルチャーとは言い難いほどに地位を落としてしまった。

こうなってくると作り手だって躊躇する。派手なアクションものを撮りたくても、そのアクションシークエンスに至るまでの「必然性」を作るのが日本を舞台にすると非常に困難なのである。
かくして、邦画はヒューマンドラマ、恋愛もの、コミックの実写化ばかりになってしまうというわけである。

何が言いたいかというと、香港映画は観る側と作る側の双方の努力(というかお互いが映画という文化を愛し続けること)によって 文化が守られ続けているということ。
そんなことを感じさせて頂いた。

もう一つは、映画の価格が作品によって異なるというのはすごく良い事だと思った事。

そもそも、日本のようにどの作品でも映画の価格が一律固定という方が歪である。
市場の原理に反している。需要と供給によって値段が決まるのでは無くて、一律値段が変えられないって作り手にとっても消費者にとっても良くない事ばかりだと思う。


香港では封切られて間もない映画や、人気のある映画は価格が高く、日が経つにつれて動員数が少なくなるとだんだん価格が安くなっていく、という市場の原則通りの価格の動きをしている。

では日本のような価格固定のシステムのどこが問題か。

価格が固定だとすると、収益をより多く上げるには客数を上げるしかない。

売上=単価✖️客数という、仕事の基本の「き」みたいな誰でもわかることである。

しかし、映画は制作費(製造原価)が作品一つ一つによってメチャクチャ異なるわけで、この時点でフェアではない戦いが生まれてしまう。

製作費ウン十億円とかかけて撮った映画も、製作費3百万円の低予算で撮った映画も、市場に流通する時は同じ値段で出さなきゃならないのである。

ハッキリ言って、作る方はこれじゃやる気も無くすだろう。
制作費をかけるだけ無駄で、いかに低予算で多く客数を呼び込むか?がビジネスとしての映画の命題になってしまう。 

もちろん低予算で作られた映画にも良作は生まれるわけで、製作費をかけた方が良いものが生まれるとは限らないが、少なくとも作られるものの多様性については大きく制約が生まれる事になる。
大掛かりなセット、ロケ、空撮などがふんだんに使われたダイナミックな映像体験が生み出されることは殆ど期待できない。

真面目にシナリオや撮影のアイデアで良作を生み出そうと映画監督は苦心しているのかもしれないが、市場のシステムを考えれば映画を売る方は、できるだけ低予算で作ってもらってそのぶんを販促に当てた方が儲かるのである。

単価を上げることはできず、客数を稼ぐのが大事なのだから、いろんなターゲット層に刺さるよう人気の俳優、女優を取り揃え、ライトな層を取り込むべく主題歌には旬の歌手を起用して、たくさん番宣に出てもらってとにかく足を運んでもらうのが一番儲かるというわけだ。

もしくは固定ファンによる確実な集客が見込める人気のある原作を映像化すればいい。もちろん、原作ファンは確実に劇場に来るから、原作を知らない人に劇場に足を運んで貰えるよう俳優にはアイドルを使う。

こうしたビジネスモデルは映画文化をどんどんダメなものにしていくと思うが、こうしたビジネスモデルが生まれる原因の一つがこの「価格固定性」であると感じるのである。


消費者にとっても、それほど興味がなかったけどこの値段なら良いかな、と気軽に観にいける環境の方が良い。
どうしても観たい!というわけではない映画に1,800円払って観にいくくらいなら、DVDが出たら家で観れば良いや、と劇場スルーすることは無数にあるのではないだろうか?
これが例えば800円なら見に行くか、となれば劇場も埋まるし、ポップコーンで利益も取れる。



何にせよ、世の中が変わって行っているのに映画館のシステムがずっと変わらないでいるのは業界の怠慢だと思うので、ここはひとつ真剣に考えてもらいたいと思うのだがどうか。

こんなチラシの裏レベルのブログの発信で変わるとは思えないけど、もし業界の方の目に止まることがあれば一考してみて頂けませんかね?



と、そんなことを思った香港での香港映画鑑賞でした!

続く