一向に旅行記が少なくてすみません。
というか、今になって自分の文体を冷静に見直すと多分このブログのジャンルは
読み物
になりそうです。
ちなみに、最初からこれは決めていたのですがまとめブログ的な編集をして行くつもりはありません。
広告収益を上げるために検索ワードに引っかかりそうなテーマに媚びて分かり易く色んな解説を入れていくのは先駆者の方々が沢山いらっしゃいますので、あまりそういう構成にしても意味がないかなと。
後、皆様のおかげですが漸く記事も書き溜まってきてこのままのペースで行くと
月間1,000PV
を達成できそうな気がしてきました。
ハッキリ言って、こんなネット世界の片隅に駄文を書き散らしているブログにどうしてこんなにPVが上がるのは全く分かりませんが、建興大厦の記事が一番人気なところをみると
世の中、いかにエロに需要があるかがわかります
私も通勤電車、会社のトイレ、出張中のビジネスホテルでやることない時
心の支えは数々のナンパブログ・風俗ブログ・山崎大紀先生の風俗探検隊でした。
(しょうもない)
中でも私のバイブルはばかなべ先生の「ブサイククエスト」なわけですが、
このままだと思い出語りで終わってしまいそうなのでまたの機会にします。
〜これまでのあらすじ〜
香港での窮屈なステイに辟易し、マカオへ脱出したユキオ。
カジノで着実に資金を増やしながら、サウナのクーポンを握りしめて向かったリオ・スパ。
果たして濃厚サービスは受けられるのか!?
香港で学んだのは、旅先で現地の言葉を喋れないのは言語障害に等しいハンディを抱えて戦うようなものだということ。
不謹慎極まりない発言になるが、密室で異性と二人きり、男がアウアウ、アーアーしか言えずに意思の疎通が図れなかったら女の子は「めんどくせえ」としか感じないだろう。
香港の風俗が基本、サービス地雷級の安・近・短(多分この言葉おかしい)なのは自分のせいかそれがデフォなのかは果たしてわからないが、高級店の趣があるこのリオ・スパは果たしてどうなのだろう。
リオ・スパは普通にリオ・ホテルの宿泊客も利用するエレベーターと共通のエレベーターで5Fのボタンを押せば辿り着ける。
ていうか、普通に天使みたいに可愛いベビーカーに乗った白人の赤ん坊を連れた家族と相乗りになった。5Fに何が存在するのか、何も知らない無垢な存在と売春フロアを分け隔てるものが床一枚というのは果たしてどうなのだろう。
お父さんはここに何があるのか知ってて泊まってるんだろうか。
知らなかったで済めば良いが、泊まったホテルに大浴場付きのスパがあると聞いたら事前知識なしに行ってみたくなるお父さんはいるだろう。
ネット社会の現代において、後から奥さんが「リオホテル スパ」とかで検索して大惨事になるとかそういうトラブルないのだろうか。
エレベーターの扉が開くとそこは高級感溢れるカウンター。
ちなみにこのリオ・スパは女性も女性用の大浴場、フィンランドサウナ、エステやマッサージを受けられる設備が整っており、エントランスは共用である。
ネットの発展していない時代であれば、「じゃあお互いゆっくり日々の疲れを癒してこようぜHAHAHA」と夫婦で宿泊しておきながら旦那だけ中でマッサージという名のエス・イー・エックスに興じることができたのだろうか。
受け付けではサウナのクーポンを提示する間もなくロッカールームに通されてしまった。どうやらエントランスでは最後の会計のためにカウンターがあるのであって、受け付けは中でという事らしい。
ロッカーに囲まれた部屋のソファに座ると、有無を言わさずロッカーキーを手渡されて服を脱ぐよう指示された。
私「excuse me. This is first time. Could you explain how to do in this facility?」
スタッフ「okay. Japanese?」
私「Yes!リー・ベン・レン!(ドヤァ)」
スタッフ「ハァ?」
覚えたての私の中国語、リー・ベン・レンはどうやらまたしても通用しなかったらしい。
しばらくすると、スタッフがメガネをかけた親しみのある笑顔をたたえたおっちゃんを読んできた。なるほどどうやらこれが話に聞く「
経理」という役職の人物だろう。
経理「いらっしゃいませ!日本からようこそ。初めてですか?」
私「はい、このクーペンあるんですけど…」
経理はメニュー表を手渡してきた。日式AV女優とか、欧式とか星とか書いてあるが薄暗くてあまり読めない。
(手痛いことに、ここで撮影した画像は全て間違って消してしまった。といってもサウナ内は撮影禁止なのでもともとあまり写真が無いが…)
経理によるとここに書かれているのは女の子のランクと価格表。
フェリークーポンに含まれるのは1番下のランクの女の子とのプレイ+滞在+免費の飲食代ということらしい。
1番下のランクの女の子でも、価格は2649HK$なので、決して安いとは言えない価格だが、最も高額なのは日式AV女優級で価格は8000HK$を超える。このコースはプレイルームが選べて日本のAVによくあるシチュエーション(オフィス・電車)などを再現したセットでプレイできるらしい。
個人的には、こんなところで勝手に日本の変態ぶりを世界中のセレブに対して勝手にアピールせんでくれ、と思う笑
女の子を選ぶときにも私がサポートしますから、と
経理は言ってくれた。
あとは、風呂のあとパソコンや
スマホを取りにロッカーに戻ってきて良いが、中は撮影禁止なことを念を押して言われた。
服を脱いでロッカールームを出ると正面にステージがあった。想像していたよりは小さい。幅20mもないだろうか?小さなライブハウスのステージくらいの大きさ。ここに美女が並ぶのだろう。ステージの裏には待ちに待った浴槽があった。浴槽の周囲には
ベトナム娘っぽい雰囲気の女の子が作務衣姿でうろうろしている。洗体要因だろう、彼女らを
ベトナム娘と判断したのは事前情報もあるが、顔立ちが中華娘と比べて明らかにあどけないからだ。
ベトナム娘はロリ属性を国民的に有していると思う。
とにかく風呂である。正直そのままザブンと飛び込みたい衝動に駆られたが、日本人としての品格を保つべく私は先にシャワーで身体を清めることにした。
広い、清潔、豊富な湯量。
私が心から求めていたシャワーがここにあった。
シャワーを浴びているとロリ娘が身体洗うサービスの営業にやってきた。笑顔のかわいい、愛想のいい純朴な娘である。心が揺らいだが、ひとまず様子見で見送ることにした。今はとにかく湯に浸かりたい。
浴槽に入ると、冷房の効きすぎた館内のせいか湯は少しぬるかった。しかし、手足を伸ばして風呂に入れることのなんと幸せなことか。この時点でリオ・スパの私の評価はマックスである。
しばし、早すぎる入店のためか浴槽を独占したあとお湯から出て休憩室方面へ。
すると、広く敷かれたバスマットの中央に立つように言われ、4人がかりの女性スタッフの手で身体を拭かれ、館内着を着せられる。気恥ずかしく、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
ただし、着付けが終わるとチップをねだられた。ここでのチップは強制ではないと
経理が事前に教えてくれたので断って奥へ。
休憩室は大きな広間が丸テーブルを椅子で囲んだ区画と、リクライニングチェアが大量に並ぶ区画に分かれていた。広間との間に扉を挟む静かな半個室のリクライニングチェアもあったが、そこは有料らしい。
スクリーンがあり、サッカーの試合が映し出されている。人はまばら。
テーブルコーナーの手前には免費(無料)のバイキングコーナーがあったが、種類は4〜5種類の惣菜とチャーハンだけだった。
先ほどの
経理が顔を見せて、この後の流れを説明してくれる。次のショータイムは19:15(20分後)その後は大体45分おきにやるよ、とのこと。
今日は女の子は80人くらいいると言っていた。
とりあえず食事をしたいというと、テーブルにあったメニューも説明してくれる。ここからここまで免費、ここらは有料だよ、と丁寧に教えてくれる。
何が良いかって、こういう時ふつうは無料のメニューだけで済ませようとする客を嫌がったりするものだと思うが、そういった商魂バリバリの中国人のイメージからは程遠い対応であったこと。公平な説明をしてくれる彼に私は信頼を覚えた。
適当な麺類とコーラを注文。薄暗いので美味しそうな色合いにならないが、十分美味い。
特別美味しいわけじゃないと思うが、料理そのものが日本人好みの味付けなので満足。
食べている途中で賑やかな音楽が鳴り、休憩室の女の子が歩いてきた。いよいよショータイムらしい。リクライニングチェアに座っていた男達も一斉に起き出して、入り口のステージに向かって歩き出す。
初めから最初のショータイムは見送ろうと決めていたので、歩いていく女性を眺めていると
経理が走ってきた。
経理「ショータイム始まるよ!何してるのほら立って立って!」
私「いやぁ、まだご飯食べてる途中だし、今回はパスするよ」
経理「女の子選んだあと、ゆっくりご飯食べてからプレイしてもいいよ!とりあえず行こうよ!」
ゴリゴリの営業といった感じでもなく、そうした方が絶対良いよ!という空気感で話してくるので、ここは彼に従うことにした。
談笑しながら歩いていた美女2人組の後ろをいそいそとついていくと、美女2人組がウインクしてきた。
ここはたしかにパラダイスらしい。
ステージの前まで来ると、おそらく私の後に入店したのであろう初老の男性がバスタオルを腰に巻き、髪の毛から水を滴らせながら
経理にレクチャーを求めているところだった。
彼も日本人だとわかる。ほぼ全て白髪の、会社員で言えば役員クラスの年齢である。
彼は大声で何かを
経理にまくしたてている。これが年齢を重ねて怖いものの少なくなった世代の大人の対応というやつか。
役員との話が終わると
経理は私のところに来て、ステージを指差しながら説明を始めた。
経理「胸に番号札がついてるでしょ!あれで値段が違うから!」
クラブのような大音量のEDMが流れているので、大声で話す。
700番台は××、500番台は…
指差す方を見ると、ステージをはみ出してすっかり男達を取り囲むように部屋の周囲をぐるっと美女が並んでいる。なんだかこちらが逆に値踏みされているかのような凄まじい状況である。
そして、確かに見渡すと
美女、美女、美少女、美女、美少女である。
これはすごい。
あっけに取られていると、先ほどの役員が
経理に言って女性を指名した。
英語も喋れない彼が選んだのは、厳しそうだが、端正な顔立ちに日本人離れしたスタイルの白人様だった。
白人様はほんの一瞬、口を真一文字に結んだ後、張り付いたような笑顔に戻り、初老の男性にスケベそうに腰に手を回されて休憩室の方へと歩いて行った。
即決やん。
すごいな。
眺めていると、
経理がそろそろ終わっちゃうよ!いいの?みんなキレーでしょ!と言う。
しかしとりあえず私は落ち着いて作戦を考えることにした。
今回はいいよ、と告げて退場していく女性を見送る。
なんとなく、女性と目があっても心が通う感じがしなかったからである。
金で女性を買うのだから仕方がないが、少しでも「こいつとならいいか」と思ってくれる女の子と遊んだ方が満足度が高くなると思ったからだ。
今回のショータイムでは、残念ながらそのインスピレーションは得られなかった。
(まさかの つづく)