〜ここまでのあらすじ〜
北九州男3人旅初日は一風堂の本店でラーメンを堪能後に中洲のトクヨク(マット)で一発。
スッキリした後に屋台飯を堪能。
あてもなくさまよった後、
30分間の時間制限付きナンパでイソップの力を借り女の子を居酒屋に連れ出す。
閉店まで飲むも、コンビネーションが練られておらず健全に解散。
午前3時まで飲んだ我々は、6時間の睡眠休憩をとって観光に繰り出します。
〜ここから本編〜
福岡シェアホテルまではタクシーで戻ってきた我々。
大学生とかじゃなく、30歳の身体で運転するには6時間の睡眠確保が必要と話し合い、きっかり6時間寝て、9時半に起床。
おっさん化が止まらないのです。
気持ちの上では若くても。
我々はシャワーを浴び、昨日の振り返りをしながら博多駅へと向かいました。
朝食グルメは博多のうどん。
ラーメンだけじゃなくてうどんも特徴ありますよね。
関東と違って薄味の出汁がおいしい。
午前3時まで戦い続けた胃に染み渡るやさしさ。
レンタカーを借りて一路別府へ…の前に
志面町にある志面鉱業所竪坑櫓跡見学。
そう、私たちはライトな廃墟フリークでもあります。
(ちゃんとした廃墟ラーではありませんが、ノスタルジーに浸る為に廃墟見に行くことがあります)
長崎の軍艦島もそうですけど、昔は炭鉱が日本にも沢山あったんですね。
石炭が主要な燃料源でなくなった今は炭鉱といえば廃墟というくらい死に絶えた場所の代名詞みたいになってしまいましたが。
最盛期は21万トン以上もの出炭量を誇ったこの竪坑櫓も、今はこの巻き上げ式の巨大エレベーターと、一部の入り口跡を残すのみ。
一帯は大きな公園と福祉施設になっていて、縁日みたいなのを広場でやっていました。
結構近くまで行ける。
巨大な建築物というのはロマンを感じますよね。
このグレーの寂れた感じも、沢山の男がここで汗を流して働いていた夢の跡を感じさせる。
全員社会人で失うものも大きいので、中に侵入することはありませんが、遠くから眺めるだけでもビシビシ背筋にくるものがあって満足。
福岡市街地から、車で20分くらいでした。
見終わったら今度こそ一路別府温泉へ。
宿の中庭から空を見上げて。
足湯は中国人に占領されていて浸かる気がしない。
前付き合った女の子が足湯はみんなが足突っ込んでて汚そうだから嫌って言ってたけど、これは確かに嫌だわw
美味しいものではない。
地獄めぐりは全箇所入れるチケットを買って巡る。
コンセプトから外れているけれども、温泉の熱を利用してワニの飼育をしているらしい。
これは正直観光資源として昇華され切っていない気がした。ショーをやるでもなく、ただただ飼育されているだけで目的が感じられない。
学術目的で飼育されているならその意図を押し出すべきだと思うのだけれどそういうわけでもない。
ただインパクトがあるから展示されているだけ、といった塩梅。
こっちが本当の地獄。。。
日によって池の色が変わるらしい。
別府温泉の源泉は摂氏99度にものぼり、青く見えても人が落ちれば命に関わる。
好奇心で入った人とか昔はいたのかな。
同じ地域の源泉なのに様々な景色が作られているのは素直に凄いと思う。
一番の見どころである赤く染まった血の池地獄。
この光景が見えたらこりゃ確かに地獄を連想するし、何かの祟りだと思うだろう。
他の温泉地とは異なる何かをしっかりと持っている良い観光地だ。
と、ちなみに地獄めぐり中はナンパは控えていたのだけれど、結局道中で2組の女の子達と仲良くなってLINEを交換した。
観光地でのナンパは楽でいい。気合いを入れてナンパしなくても、普通に遠くまで来て同じ感動を共有している同士である。
ナンパについて、人は構えすぎ。単純に凄い景色を見て、感動したら隣の人にすごいですねって言いたくなる。
もちろんそれが可愛い女の子だったら言うことないけど、私は普通にお爺さんとかおばちゃんとかにも話しかけたり、写真を撮ってあげたりする。
そういう時はナンパマンではなくて普通の旅人。
実際女の子に声かける時の練習にもなるし、繰り返すと声かけに嫌らしさが消えていかないかな、とか思う。
ナンパの神に愛されて生まれたフミヤ先輩はその最たるお手本。幼少期をブラジルで過ごしたお陰でラテン系の雰囲気を身にまとっているから、その辺の人に秒で道聞いてたり、写真撮るのどこで撮ったらいい感じに撮れますかね?とか目を離した瞬間聞いてる。
こういう、見知らぬ人に対するバリアみたいなのを取り払える力は見習いたい。ナンパだけじゃなく、人と仲良くなるというのは生きて行く上で何にでも役に立つ力だからなぁ。
そんなことを考えながら、ツアーで来ていたお爺さんお婆さん一行の集合写真を撮ってあげた。飴とか饅頭もらってしまった。
でもこういうのも旅の良いところ。
普段日常生活で身に纏っているバリアを脱ぎ捨てて楽しんでいる時だから、旅行先では他人と仲良くなり易いんですね。
非日常な絶景を目の前に、そんなことを考えた別府地獄めぐりでした。感謝!
つづく
(今回は純粋な観光回でした)