こんばんは。会社でのあだ名はサイコパスなアキラです。
自分では一番職場でまともな自信あるんですけどね。
漸く本編に辿り着けました。
朝はホテルの朝食をガッツリと。なんかビジネスホテルよりもさらに下のランクぐらいな気がしてたんですけど、ちゃんとしたバイキング付き。良いホテルですね。
このホテルだったんですけど、24時間ドリンクバー飲み放題&食パン食べ放題という気前の良いホテルでコスパも高く素晴らしかったです。
台北駅までは徒歩15分くらい。付近に西門(日本でいう渋谷か原宿的な駅)があるけど、地下鉄を使うまでもない。
ここからまずは一路十份という街を目指すわけですが、九份は聞いたことあるけど十份?という感じ。
でも要は九份のちょっと奥にあるのが十份。
そして十份は市場の中に乗り入れていくローカル電車、渓谷の絶景と著名な観光地で、九份とセットで行けてしまうみたいなので先に十份に向かうことにした。
どうせなら九份の幻想的な風景は昼から夜にかけて観ておきたいですからね。
そしてローカル電車の切符を買う時に、買い方が分からなくて四苦八苦している日本人女子2人組を助けてあげる。
この善行が後々生きてくるとは思いも寄らずに…(まぁ、私はある程度想定してましたけど)
十份までは約1時間半の道のり。途中乗り換えあり。市内からタクシーで行く人もいるみたいですが、せっかく電車が見どころなのにタクシーで行っちゃても…ねえ?
乗車賃も安くて日本円にして210円くらい。
終点の駅で、何分間か停車する間にこんな写真も取れる。
線路の両脇は市場。

どローカルな食堂を見つけてランチ。
台湾に来たなら小籠包とルーロー飯を食さねば!うん、すごく美味しいです。
腹拵えの後は滝を見に行きます。
ここで、どういうルートで行くのか模索していたら電動バイクのレンタルが目に入る。
というわけでそれぞれ乗車。バイクレンタルは時間制とかではなく「十份瀑布に行って帰ってくる間」という超テキトーぶり。
そして、運転免許の確認とかなし。ちなみに私はバイクの免許は持っていない。
デポジットもなしで料金は800円くらいだった。すげぇな台湾。人を信じて商売してるんすね。
そしてここで事件発生。
女子「あーーーっ!!」
見るとガイドブック片手にこちらを指差している女の子がいる。
台北駅で出会った女の子達である。
私はとりあえず相手に合わせて「あーーーっ」と驚いておいた。
「いやー奇遇ですね!」
とか言ってみるわけだけど、ハッキリ言ってこんなもん偶然でもなんでもない。
なんでかって、同じ時間に同じ駅から同じ電車のって同じ目的地に行くわけだから、殆ど同じ現地ツアーに参加しているようなもんである。
旅行していると日本人の行動経路なんて大体一緒だからこんなものは超あるある。
ファーストコンタクトでしつこくLINEを訊いたりしなかったのはこのため。
でも、大体の場合女の子はそんなことに気づかない。そして、この偶然の再会を素直に喜んでくれる。心細い異国の地で日本人に出会ったら嬉しいからねえ。
というわけで、海外におけるこの手の出会いは運命的再会補正というポイントがつく。
結婚式に出ていて新郎新婦の馴れ初めを聞いて、外国で出会った系の話は大抵こんな感じだ。
というわけで、私のようなブサメンの顔であっても、女の子は見つけて喜んでくれる。海外における日本人ナンパが国内より成功し易いのはこの為だ。
(というか、多分女の子はナンパだと思っていない。ナンパにおける必勝法のひとつに「非ナンパ感」を出せというのがあるけど、何もしなくても非ナンパ感がでるのである)
そして彼女達もちょうど十份瀑布を見に行くとのこと。歩いてもいけない距離ではないが、結構遠い。タクシーを利用する人も少なくないらしいので、良かったら乗ってく?と2ケツを提案する。
女の子は良いんですか?と嬉しそうにはしゃいで私と雑草の後ろにそれぞれ跨る。
ひょんなことから、外国でその日出会った女の子をバイクの後ろに乗せて山道を走る。
これはハッキリ言ってメチャクチャ美しい思い出になった。ナンパスキルを日頃から磨いておいて良かったと心から思った瞬間だった。
海外ではとりあえず見かけた女の子に粉をかけておくだけでこういう出会いが生まれるから素晴らしい。
十份瀑布は取り立てて台湾らしさがあるわけではないけれど、空気の澄んだ良いところ。
途中にあった店でタピオカミルクティで一服。女の子達と和む。2人とも大阪から来ているそうで、職業は保育士。絵に描いたような女子旅で、この後は九份に行く前にネコがいっぱい放し飼いにされている村に行って写真を撮るのだと話していた。
青Tの子は天真爛漫な感じでこじるりっぽい感じ。
どっちも可愛いのと、私は個人的に海外旅行に来てまでヒールの高いサンダルとか靴で観光している写真映え優先の女子が嫌いなので、Tシャツにバックパック、スニーカーで女子旅に来ている彼女達のことは一目で気に入った。こういう子達は旅先での出会いにも積極的に楽しもうという気持ちが大きくて性格も良い気がする。
旅に来てまでお高く止まろうとしている女の子はスレッスレのカッタカタだったりすることが多い。
彼女達のこの後の予定を聞きながら反射的に作戦を立案して行く。
直後の予定こそ違うが、木本的な流れは一緒で九份で夕暮れ〜夜のライトアップを待ち、街に戻って夜市に繰り出す予定らしく、我々の予定と全く一緒だった。
しかし、それさえわかれば彼女達に付きまとう必要は無くなった。全部一緒に観光しよう!などと提案するのはマヌケのやること。彼女らは女子旅に来ているのであって、観光している間はしっかり女子旅を満喫させ、女の子同士での会話を気を遣わずさせてあげたいし、我々だって男同士の旅を楽しみたい。
というわけで、彼女らとは帰りの道すがら、夜に士林夜市で合流しようよ!という約束をしておいた。夜市に辿り着く時間だけ合わせておけば自然と見つかるはずだと思った。
こじるり「もし見つからなかったらどうすれば良いですか!?」
私「そんときゃ、俺ら噛み合わなかったって事でしょ!」と自信たっぷりに言い放つ。
バイクで十份の街中に戻ると、彼女らとの甘いひと時は終わった。
女の子達と別れた後、我々は気になっていたランタン飛ばしをする事にした。
ランタン屋はすごく素朴な家族がみんなでやっていて、中学生の息子と娘も店番を手伝っていた。
「日本人だよ!」と我々が言うと、娘が「アニメで日本語勉強してるよ!」と言うので、何のアニメ見てるの?と聞いたら
「sakamotodesuga」と答えた。
香港旅でナンパした子が言っていたのに合点が言ったのはここで聞いていたから。てっきり「ドラゴンボール」とか「ナルト」とかが最初に挙がってくるものとばかり思っていた我々は面喰らう。
3人の願いを載せたランタンは宙へと舞い上がって行った。叶うといいな。これもとても美しい体験だった。飛ばすのは線路の上から。写真はメチャクチャランタン屋の娘ッ子がいっぱい撮ってくれた。
十份から九份まではタクシーで移動。
九份へ到着。
なんせ、ただのデマがすさまじい経済効果を産んだのである。
たしかに九份は美しい土地だし、実際似てると思うけどね。
でも、台湾を訪れる日本人がおそらく100%訪れる場所だから、と言ってもここではナンパは難しい。というかここでやったらただの迷惑。
だって竹下通り級の人混みな上にしかも急勾配の階段なんだもの。これで並行トークとかしたら大事故が起きだろう。
最高のロケーションで乾杯。でもここは沈む夕日は綺麗だけど、蚊が結構いて大変だった。
飲みながら日没を待つ。
夜が訪れると…
幻想的な風景に。
この暗さはやっぱりいいなあ。文化祭の夜みたいな雰囲気でドキドキする。目の前のいる人の肌の色が淡くぼやけて見えるような感じで祭りの夜みたい。
ここまで天候にも恵まれ、出会いにも恵まれ完璧。
つづく。
今日の教訓
・海外での出会いには補正がかかる
・海外では見かけた日本人女にとりあえず粉をかけておけ!
・九份は人多過ぎでナンパには向かない。