ここまでのあらすじ
台湾にやって来た男三人。
九份&十份の絶景を堪能し、願いを込めたランタンを空に飛ばして必勝祈願。
ここから本編
台北市内へと戻ってきた男三人。
言い忘れていたが夏の台湾はめっちゃ暑いのでみんな汗だく。ということで、一旦シャワーを浴びにホテルに帰ってから再出撃。目指すは夜市です。
えらい賑わい。台湾は人間の開発度という国連が示す指数(文明の先進度合いとか教育とかの総合値)が高いらしくて、アジアでもかなり上位の先進国な筈なんだけどなんだか発展途上の東南アジア諸国と夜の雰囲気があんまり変わらない。
何の人だかりかと思ったらエビを釣り上げるゲームらしい。金魚すくいみたいなもの?
でもエビだから景品のエビは川とかで獲ってくるんだろうか。そしたら原価は人件費だけのぼろい商売だなあ。
我々の方は屋台の匂いに釣られて食事。
この他にも牡蠣のオムレツやら餃子やらをほうばる。
台湾は全てが美味しい。
他人にとっては何の価値もない遊び。
アラサーの男3人、意味もなくはしゃぐ。
こじるりどこ行っとんねん。
そう、今回の記事のタイトルは即席コンパ編である。
そして、前回のバイク2ケツのくだりで私はこじるりに自信タップリで「会えなかったらそれも運命」的なことをカッコつけてのたまっていた。
女子の連絡先はちゃんと聞いておきましょう
偶然の再会に賭けるとかアホのすることです。
何もおもろいこと起こりません。デメリットしかねえ。
そう、夜市を楽しむ間、ナンパにそんな積極的ではない2人とは違って私はめちゃめちゃサージングしていた。
昼間見かけた二人の姿を探して上の空だった。
あまりの上の空ぶりに雑草と奥居の2人からダメ出し食らう程である。
そして夜市をたっぷり1時間半くらい楽しんだ我々は
終ぞ彼女らの信号を発見することはなかった。
こじるり&長谷工、ロスト。
私は彼女らを発見するまで夜市に留まる気マンマンだったが、同行者2名は例によって例のごとく「まあ女の子いなくてもいいじゃん」的な事を言って諦めている。
ええ?
何ですって?
お前チ○コついてんのかゴルァ( ゚д゚)
俺ら28歳ですよ?
全てのしがらみから解き放たれた海外ですよ?
周りには女子旅の日本人の女の子が他にもわんさかいてるんですよ?
(時系列的には博多よりも昔ですけど天丼ですね)
というわけで、ナンパタイムを貰った私。
夜市を元来た方へ折り返し歩きながら日本人女子に声をかけようとするが…いない。
あ、あれ?
さっきまではなんかちょいちょいそれっぽいの見かけた気がするんだけどな…
とここで気づいたのは
日本人女子は屋台のゴハンに手を出さないということ。
あれだ、前タイに行った時もそうだった。
タイみたいなあんな猥雑としたムードを楽しむ為に行くような国に行ってまで、日本人女子の多くが屋台とか汚そうじゃんという理由でちゃんとしたレストランじゃないと嫌とかゴネてたのを思い出した。
いやね、確かに食器とかどうやって洗ってるのか謎も多いですけど基本火が通ってるものばっかりですしね
何より現地の文化に身を委ねないで旅と言えるんですかと。
私もね、基本お腹ピーピーなりやすい男子ですよ。
でもチャレンジしますよ?オープンエアで食べる名前もわからない屋台メシ。良いじゃないですか。
しかし世界一の衛生大国ニッポンで育った女子は、夜市には観光ガイドに従って来たものの基本的にそこで食事はせず、雑貨とかを見て回ってとっとと帰るという行動パターンであると考えられた。
それ故に、最初の頃ちょいちょい見かけた女子達は恐らく、同じタイミングで夜市来たものの飲食街は写真撮ってスルーし、お土産買ってとっととレストランにはけてしまったのだと思われる。
まじか…しかしここでがっくりうなだれている私に雑草が声をかける。
雑草「あっちの方にそれっぽいのいるよ」
私「マジか!!!」

ちなみに、雑草くんは私と違ってイケメンなので選球眼は確かです。
そっちの方を見やるとそこには確かにめっちゃ可愛い子達が。
私はすかさず声をかけました。
「こんばんは!めちゃめちゃ可愛いですね!」
女の子2人 ( ゚д゚)
ん?
しまった…渋谷の街中みたいな声掛けしてしまった…
(ユキオは相手が可愛い子だと緊張する)
女の子「え?私たち??w」
私「はい!そうです!余りに2人とも可愛いので海外旅行中なのに空気読まずに思わず声に出してしまいました!」
うーん、思いがけず誠実系ナンパですね。
(普段そんなやらない)
女の子「うけるw海にいるお兄さんみたいww」
お、おお?いけるのか?
私「可愛いとどこにいっても男が付きまとってくるんですね、すみません」
女の子「いやいやそんなことないですw」
ここで奥居と雑草がようやく合流。
私「みてください2人とも。ちんこよみたいにめっちゃ可愛い女の子いますよ」
※ちんこよとは
この台湾の美少女。
女の子「え?今何て?」
私「だからちんこよです。台湾の美少女です」
携帯に保存してある画像を見せる私。
女の子「めっちゃ可愛い!この子誰?」
私「だから、この子の名前は陳小予と言うのです」
女の子「絶対嘘やん」
というわけでビタ止め。
彼女らは広島から来たらしい。
カープ女子めっちゃ可愛いですね。
どっちも気が強そうではありますが、これはできれば勝ち取りたい試合。
彼女らは明日の昼帰るらしい。最後の夜。
夜市はお土産探しに来たが期待していたのと違ったらしい。
腹減ってるけど夜市の飯は汚そうなので嫌だ。
やっぱりねー!
うーん、自称旅好きとしてはこうした態度は如何なものかと思うけど、人に強要してもしょうがない。
ここは一肌脱ぎましょう。
私「あ、じゃあ綺麗でいいお店知ってますよ」
彩「ホント?教えてください!」
私「どの辺に泊まってる?」」
彼女らの泊まってるホテルは松山空港の近くにある結構良いとこだとわかる。
何ででしょう、可愛い女の子って良いホテル泊まってますよね。
グアムとかでも可愛い女の子はマリオットとかアウトリガー泊まってるし、ハワイでも可愛い子はモアナとかロイヤルとか良いとこ泊まってるイメージ。
ここ士林夜市は我々のホテルからも彼女のホテルからも離れている。
となれば取るべき戦術は一つ。
私「とりあえずタクって台北駅方面に戻りましょう!」
彼女らはついてきました。
日本人女子の防犯意識とかってホントどうなってるんでしょうか。
知らないおじさんについて行ったらダメって学校で教わらなかったんですかね。
え?いい店ってどこかって?
私も知りません
(教えて欲しいくらいです)
タクシーを捕まえると私は運転手に「西門駅前」とスマホでタップして見せました。
そして5人は乗り切らないので、第一陣として雑草くんと女の子2人を後部座席に押し込み奥居に2台目のタクシーを確保するよう指示。
雑草のカバンからひんづかんだ台北のガイドブックを開いて、ホテルの近い西門地区の良さげなグルメ店を探しながらタクシーに乗って移動です。
店選びなんて、とりあえず移動している間に考えればよいのです。
かくして、前回のフラグをバキバキにへし折りつつ夜市でゲットした美女2人とのコンパは成したのです。
つづく