前回、会社の方針説明会を右から左へ聞き流しながらタイ旅行のプランを固めた我々。
といっても福岡と東京という離れた地から現地集合の旅である為、打ち合わせは殆どしていない。
ただ、私はフミヤ先輩から全面的な信頼を得ている為、大まかなプランはこちらで策定しておいた。
(丸投げともいう)
そして1ヶ月後
私はスワンナプーム空港で焦っていた。
というのも、異国の地で現地合流するのにめっちゃテキトーな我々は飛行機の便名すら共有していなかったのである。
「じゃ、スワンナプーム空港のスタバに15時で」
という、渋谷のモアイ像前に19時ね、くらいのノリで待ち合わせしたのである。
そして私のフライトは経由地の台北で1時間のディレイ。
おまけにスワンナプーム空港の入境を舐めてかかっていたせいで待ち合わせ時間を50分も過ぎてしまったのだ。
何度も書いているが
台北の桃園国際空港は絶対に信用してはいけない。
この時はまだ経験が浅く想定できていなかったのだが、桃園国際空港における私のディレイ率は100%。
多分、桃園の滑走路はとっくの昔にキャパオーバーなんだろう。
台北発の飛行機に乗る時は絶対に遅れる、という事を想定して行かねばなるまい。
私よりも後に着くはずだったフミヤ先輩の姿がスタバの中に見える。
フミヤ先輩はPCを開いて仕事をしていた。この人が仕事をしている姿はコンパの待ち合わせの時しか見た事がなかったが。
(言い過ぎです)
私「すいません、遅れました」
フミヤ「おー!遅かったね!」
フミヤ「今からどうするんだい?」
私「とりあえず、タクって市内まで行きましょう」
毎度毎度、完全に丸投げである。自身の予定がわからないことに不安を感じないんだろうかと思うが、おそらく私が気にし過ぎなのだろう。
タクシー代のための最小限の金額のみ両替し、市内へと向かう。
今回私が手配していたホテルはS31 サクムヴィットホテル(スクンビットホテル)
サクムヴィットが正しいのか、スクンビットが正しいのか知りませんが、めちゃいいホテルだった。
agodaで予約して2名1泊14,000円前後だったと記憶している。
彼女でも家族でもない人との旅は宿泊費を2で割れるのも地味に嬉しいポイント。
5つ星ホテルですけど、1人あたりの自己負担額は7,000円とかですからね。安いもんです。
このホテルはこの前の年、奥居と2人でバンコクを訪れた時の反省を活かして選定した。
(前の年に学生時代の親友奥居とも2人でバンコクにきているのです)
その時はパッケージツアーでの旅行だった為、バンコクの歓楽街が位置するnana駅やsukhumvit駅の周辺ではなく、ペチャブリー駅の近くのホテルになってしまったのだ。
しかし、バンコクで夜遊びする際にはやはりホテル選びはかなり重要。
歓楽街に気軽に徒歩で遊びに行ける場所に泊まるだけで体力への負担はかなり軽くなる。
バンコクは鉄道網が発達している大都会なのでそこまで不便というわけではないけれど、やっぱりシティ旅行なんだから飲み歩いた後にパッと歩いて帰れる距離が良い。
というわけで、ホテル到着。
まさかのダブル。
慌ててフロントに戻って変更をお願いする。2名としか予約していなかったのでカップルだと思ったらしい。
ツインに変えてくれと言うとフロントが「ダブルじゃダメ?」と言ってきたので
「Just in case」と言うとめっちゃ笑って変えてくれた。ゲイカップルじゃないねんて。
綺麗なコーヒーショップもホテル内にあるし、女の子を連れ込んでプレイするにも良い環境だろう。
荷解きをして着替えとシャワーを済ませ、まずは腹ごしらえに。
私「何食いますか?タイ1発目ですよ!!トムヤムクンからですか!!屋台もうまいですよ!」
フミヤ「アキラ、俺はお前に今回の旅で言っておくことがある」
私「何でしょう?」
フミヤ「 俺、パクチー無理だから」
いやいやいやいやいやいや
私「先輩、南米いませんでしたっけ?」
フミヤ「そうだよ?」
私「タコスとかにもパクチー入ってたりしません?普通の人より耐性あるのでは」
フミヤ「ついでに言うと屋台とかも俺、キツイわ」
フミヤ氏は通りを歩きながら屋台の脇を指差した。
(画像はイメージ)
そこには、屋台食堂があり、使用済みの食器が道端に無造作に置かれたバケツの中に沈められている。
中はホースから出てくる濁りきった水で満たされている。
う、うーん。。。
今までアジアの屋台で飯食う時に食器をどうやって洗ってるか気にしたことなかったわ。
確かに、この惨状を目の当たりにしてしまうとちょっと引くかもしれない。
フミヤ「火が通ってるとかじゃなくて食器がヤバイ気がするから無理だわ」
お、
おお、、、
フミヤ先輩はイケメンの癖に女の子の好き嫌いはしない(ブスでも抱く)男だと言う認識があったが、ここに来て意外なデリケートさを発揮するのであった。
フミヤ「とりあえず、それ踏まえてどっかいいとこない?綺麗そうなとこ」
私「ターミナル21いきましょう」
フミヤ「アキラくん、なかなか良さげじゃないの?」
私「そうでしょう。ここのフードコートはネットでもまぁまぁ有名でリーズナブルかつ衛生的にタイ飯が食えると評判でして…って、どこ行くんすか」
フミヤ「いや、ここがいいかなと思って」
フミヤ氏が入店しようとしていたのは思いっきりアメリカンフードな感じのレストランだった。
フミヤ「このFish & Chipsとシーフードのプレートミールちょうだい!!」
私「…」
私「先輩、、、タイ舐めてません?」
フミヤ「うむ、舐めてるかもしれん」
私「タイに来てから最初に口にするものがフィッシュ&チップスて」
フミヤ「いや、最初はスタバのフラペチーノだぞ」
私「先輩、、、タイ文化へのご興味は」
フミヤ「風俗とナンパしか興味ねぇな」
そんな男の中の男をアテンドできて光栄です。
と言うわけで、日も暮れたので店を出てソイカウボーイを2往復し
ナナプラザへと歩いて向かう。
フミヤ「アキラくん、これはなかなかだね!!」
私「すごいでしょう!」
ちなみに、フミヤ先輩は今回の旅にあたってネットでエロ情報を検索するとか言う根暗な行為は一切していない。なんか風俗が凄いよ、と言うざっくりした情報を私が送信した経営会議資料で閲覧した以外、何のインプットもせずにタイにやって来たと言うのだから凄い決断力である。
とりあえず私についてくりゃ何とかなるだろうと言う完全なる人任せ型旅行スタイルである。
めっちゃ楽だろうな、この生き方。
うん、私も自分のような後輩が欲しい。
ただ、私もバンコク通と言うわけではなく一度来たっきりなので案内と言っても限界がある。
前回の旅行では初日にバービア嬢をロングでペイバーし、2日目はパタヤのゴーゴーバーでショートで遊んで3日目の夜にここ、ナナプラザでチンコ付きのレディボーイに挑戦した。
(美人だしおっぱいもホルモン注射で膨らんでたけど)
チンコ付きのレディボーイに頭を掴まれてフェラチオを要求された時は
名画「ショーシャンクの空に」の名シーンが頭に浮かんだが
(監獄でホモのギャングにフェラ強要されるのを拒否るシーン)
この時はアナル処女もフェラ処女も守り通すことができた。(手コキで逝かせた)
そんな思い出のナナプラザであるが、私はガイドとして重大なミスを犯す。
見るだけよ、とおっちゃんに告げて入店し、可愛い子を探しては次の店へ、というのを繰り返しながらナナプラザの全店舗をチェックする。
我々二人がこの日、最も引っかかったお店はエスカレーター脇の店舗
マーキュリーである。
(ナナプラザ通の方はこの時点でお察しがつくと思います)
なぜだか我々は二人ともこの店舗の女の子が一番レベル高いな、と感じてしまい、
「あそこで選ぶことにしよう!」と意思決定して突撃したのである。
中には美女がわんさか踊っている。
ロリ系の女の子が多い東南アジアにあって、ここはモデル系のいわゆる美人イメージの女の子が多かったのだ。
我々は店内に腰掛けてシンハービールを注文し、裸に近い格好で踊る女の子を品定めするように見つめた。
つづく
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