バンコク初日の夜、我々は大人の階段というよりも
変態の階段を五段飛ばしくらいで登ってしまった思いでホテルへと帰った。
アムステルダムでの一戦は確かに我々にとって苦い思い出を多少薄めてはくれたものの、トムヤムクンに代表されるタイの思い出スープは有り得ないくらいにその味は濃く、少々の思い出くらいでは薄まり切らなかった。
我々の「知らずに男とSEXしてしまった」という過ちから、我々を救い出してくれるものは何かと考えた時、縋れる神は一人しかいなかった。
ナンパの女神 ナンパディーテ
である。(そんな神はいない)
とりあえず、私とフミヤ先輩が二人で旅行に来たらやることなんて一つである。
そう。我々はバンコクに来る前から、当然のごとくナンパ作戦を練っていた。
というか、その作戦も結局私にぜんぶ丸投げなわけだが、フミヤ先輩はまぁ、いざ実践となった時ニュータイプかと思うような反射神経で女の子に声をかけ始めて化け物かと思うような戦績をあげてくれるから不満はない。
というわけで
フミヤ「アキラよ・・・
私は先輩の熱い思いに応えるように、事前に印刷までして来たプレゼン資料を広げた。
(※私は旅行に行く時必ずパワポの資料を作成しています)
フミヤ「カラー印刷か。ちゃんと総務部の承認はとったのか?」
私「最近は我が社もコストカットにうるさいですからね。 ナンパ事業部の予算(自腹)でコンビニ印刷しました」
フミヤ「うむ、抜け目がないな」
とはいえ今回のバンコク旅行ではちゃんとナンパができるか不安があった。
というのも、グアムと違ってバンコクは広い。大都会である。
グアムであれば、タモンストリートに近いホテルに泊まっていれば24時間いつでもナンパできると言っても過言ではない。
ホテルから一歩出れば女の子が落ちているような状況だからだ。
かなりの人口密度で人混みも多いから遠くからぷらぷら歩いている女の子グループを視認できるようなストリートも無いし、リゾート地ではないから開放的な気分になっていたりもしない。 逆に女の子たちもさすがに犯罪に巻き込まれないかどうか警戒心を抱くような後進国である。
さらには、女の子同士での旅行先にタイを選ぶような人種、というのはこれまで戦って来た女子とは全く違うカテゴリに属すると考えられた。
グアムに行くのは海外旅行初心者系や女子大生、看護師、ダイバー系女子、OL、パリピなどが該当するが、
バンコクに来るのはヒッピー系女子やサブカル系女子、海外旅行中級者〜上級者やボランティア等と言った属性を少なからず持っているような印象がある。
まず石を投げれば日本人に当たるようなグアムと違って
出会える数がそもそも圧倒的に少ない上に顧客のニーズもニッチな市場。
そもそもナンパに向く地ではない。
ただ、それでも我々はチャレンジしたかった。
プラスに働く面があるとしたら、日本人の希少性ゆえに出会うことさえできれば仲良くなることは通常よりイージーだという部分だけだ。
そこで私が建てたナンパストラテジーはこれだ。
大手旅行会社のツアーにエントリーする
大した戦略でもないが、珍しく再現性があることも立証されている。
海外でどうしても出会いが欲しい方にはオススメ。但し、ハワイとかグアムとかでやってもファミリーだらけになることが予想される。
これに再現性があるのは恐らく、「自分で交通手段の手配やらが難しい国や地域」においてである。
女の子というのは段取りがちゃんとしてないとイライラする生き物である。
旅行においてもキチッと予約をとって行くケースが多いし、何より治安の不安な国での行動に男子よりも制限がかかる。
故に、タイ旅行をする上で女子はメジャーな観光地を巡るにあたってはツアー会社に申し込むであろう。
そして、大手であればあるほど打率も高いだろうというのが私が建てた仮説であった。
というわけで我々は
HIS催行の水上マーケット&アユタヤ遺跡一日観光ツアー(昼食付き)
にエントリーしていた。
もちろん、当ブログの男旅のコンセプト通り、これらは普通に我々も見たかったやつなので時間もコストも無駄にならない。
ただ、リスクは勿論あった。1日ツアーに参加するということは
同じツアーに女子が参加してなかったら丸一日拘束されて逃げられないということでもあるのだ。
普通の観光客と違うのは、ナンパができるかできないかというスキルの問題と、ナンパもするという目的意識を能動的に持っているかどうかの違いである。
偶然の出会いを必然のものにするという気概。
果たして私の目論見通り、水上マーケット&アユタヤツアーには日本人女子が居るのだろうか?
というわけで、バンコクナンパ実践編が次回からスタートします。
つづく
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